大分出張の際に見た、熊本の「本当の被災状況」【中編】

熊本の被災住宅で搬入経路や資材置き場を確認する恩田組の担当者を描いた中編イラスト
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見積のために、何を見たか

今回、ひび割れや傾きなどの詳細調査は、すでに元請側で完了していました。そのため私たちが現地で行ったのは、敷地外の外周からの現況確認と写真撮影が中心です。

ただし、元請の調査データだけでは分からず、自社の目で確認しなければ見積が組めない項目もありました。それが次の2点です。

  • 支持材の置き場が確保できるか
  • 資機材を運ぶトラックが、どのサイズまで敷地に入れるか

いくら詳細な傾き・ひび割れのデータがあっても、実際に資材を運び込み、施工できる敷地条件が整っているかどうかは、現地を歩いて自分の目で確かめないと判断できません。これは元請の調査資料には出てこない、施工側ならではの視点だと感じています。

見積はゴールではなく、スタート地点

今回、現地確認は終えましたが、これから見積を提出する段階です。そして、たとえ見積が通ったとしても、すぐに着工とはなりません。

災害復旧の場合、罹災証明の取得や保険の手続きが必要になることが多く、実際の着工までには1年程度かかる可能性もあります。さらに、災害時は同時に多くの工事依頼が発生するため、施工業者側のスケジュールもすぐには空きません。

だからこそ営業として意識しているのは、元請側にできるだけ早く着工の意思決定をしてもらい、着工の順番を早い段階で確保しておくことです。見積を出して終わりではなく、その後の調整までを見据えて動くことが、結果的に施主の方の負担を減らすことにつながると考えています。

(後編に続く)

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