
身近に潜む危機「地盤事故」!

皆さん、夏休みは楽しめましたでしょうか。
帰省の折にご家族で新居のお話をされているご家族もいらっしゃるかも知れませんね。
さて、今回は「地盤事故」についてです。
地盤事故と耳にして、「地すべり」とか「液状化」がすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。でも実はそれらは、「事故」というより「災害」です。
地盤災害
災害とは、自然現象や大きな外力などによって生じる被害で、地震、台風、豪雨、洪水などが原因です。一方、事故は予期しない出来事によって生じる損害で、設計・施工ミス、管理不良など人為的ミスが原因とされています。
災害は一度に広範囲で発生することが多く、事故は個別・局所的に発生することが多いという特徴にも違いがあります。
地盤災害は大きく4つの現象に分類できます。ひとつは「地すべり」。地盤が斜面に沿って移動することです。2つ目は「土砂崩れ」。斜面崩壊や法面崩壊とも呼び、急傾斜地の土砂が崩落することです。3つ目は「崖くずれ」。これはその名の通りがけが崩れる現象です。
そして4つ目が「液状化」。地震の揺れによって、地下水を含んだ砂の地盤が液体のようになり、地表に泥水や砂が噴き出したりする現象です。
もうお気づきかもしれませんが、地盤災害は地形に関係しています。
地すべりも土砂崩れも傾斜地で発生します。がけ崩れは崖で発生します。液状化は水が集まる場所や、比較的新しい砂が堆積した場所に起こりやすい現象です。
地盤事故
地盤災害はこのブログでもいつか詳しく取り上げたいと思います。
それよりもまずお伝えしたいのは、何の変哲もないと見える土地に潜む危険性です。
地盤災害の中でも異質なのが「液状化」です。地震という自然災害が原因である災害ですが、「埋立地」や「干拓地」などの人為的に造られた場所に発生しています。しかし、これを人為的ミスが原因かというとそうではなく、地震という予期せぬ出来事に起因しているので、やはり災害だと言えます。そこで液状化の危険性があるということを前提に、液状化しても建物の損害を軽微に抑える対策が新築時には求められます。

不同沈下
液状化が起こると、建物の荷重は均一ではなく、また同じ敷地内でも液状化の程度に差が出るため、建物は四方のいずれか、または片方に傾いて沈みます。これを不同沈下と呼びます。
不同沈下が起こると、基礎の破損、構造の歪曲、内外装への亀裂など建物への損害はもちろん、住人への健康被害(めまい・ふらつき・頭痛など)も報告されています。
液状化の可能性の高い地域を示す資料を国土交通省が公表しています。
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tobou_tk_000038.html?form=MG0AV3&utm_source=chatgpt.com
このような情報を参考に土地を選んでください。
また、そのような土地を購入されるなら、対策と成り得る基礎設計や地盤改良工事を検討してください。
今回は液状化をきっかけに不同沈下を紹介しましたが、不同沈下は最も身近な地盤事故で、原因は多岐にわたります。次回からは、なぜ不同沈下が起こるのか、不同沈下にはどのような事例があるのかなどをシリーズでお伝えしたいと思います。

